私たちは不動産事業をとおして、コミュニティをはぐくむまちづくりに取り組んできました。半期ごとに、入居アーティスト・クリエイターの活動を紹介するフリーペーパー「泰有通信 vol.6」のコンテンツを、WEBサイトでもご紹介します。建築設計事務所・株式会社オンデザインパートナーズのスタッフが新オフィス「オンデザイン イッカイ」をDIYする様子をお届け。
横浜市内の創造拠点を経て、2017 年に泰生ビルに移転してきた建築設計事務所・株式会社オンデザインパートナーズ。横浜DeNAベイスターズと取り組んでいる「コミュニティボールパーク化構想」や、改修中の横浜美術館との仮囲いデザインプロジェクトなどが評価され、2022年度の横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞した。
「つねに不確定なものに対峙しながら、シナジーを起こしたい」と語る代表の西田司さん。昨年、オフィス階下の1階路面に「オンデザイン イッカイ」をオープンした。夏にはスタッフ総出で家具や壁などをDIYし、ミーティングスペースでありながら、やりたいことを実験できる「オフデザイン」のためのスペースとなった。
オンデザインは、関内の催しにも多くコミットしている。「手に負える範囲でまちや暮らしについて考える、居心地がいいエリアを増やしたいですね」と西田さん。約50人のスタッフを抱え、今後も地域や暮らしに関する実験が続いていく。
取材・文:齊藤真菜、及位友美(voids)/編集:白尾芽(voids)/写真:菅原康太、大野隆介