桜満開のなか迎えた、2026年4月の「さくらまつり」。泰生ビルや泰生ポーチが面する関内桜通り(以下、桜通り)では、春のお花見を楽しむ「かんないテラス」が開催された。桜通りでの路上活用実験のイベントは今回で30回目。会場では、出店ブースやくつろぎスペースのほか、「セントラル関内 まちづくりビジョン」や、映画『ラプソディ・ラプソディ』についてのトークが行われ、春の桜通りを満喫できる一日となった。
桜通りを彩る、さまざまな企画!
今回の「かんないテラス」は、「第22回 関内フード&ハイカラフェスタ」と同時開催ということもあり、いつも以上ににぎわった。
コンセプトは「お花見をしよう」。泰生ビルに入居する「オンデザインパートナーズ」が場を設計。来場者は、くつろぎスペースで飲食や会話をする、出店ブースで足をとめる、トークに耳をかたむけるなど、桜咲くまっすぐな一本道でさまざまな楽しみ方をしていた。
まずは、出店者の様子を写真でご紹介。
おだやかに奏でられるオルガンの音や、柔道の掛け声などが響く会場で、さまざまな人が行き交い、滞在していた。
セントラル関内、これからのまちづくり
一つ目のトークセッションでは、一般社団法人関内まちづくり振興会(以下、関内まちづくり振興会)が作成した「セントラル関内 まちづくりビジョン2025(素案)」を見ながら、桜通りが含まれる「セントラル関内」(本町通り、関内大通り、尾上町通り、みなと大通りに囲まれたエリア)のこれからについて話し合った。
まちづくりの現状と課題としては、「関内駅前地区(民間街区、旧市庁舎街区、横浜公園)などで大規模再開発が進行しているなか人流の偏りが見られること」や、「新たな住民が増え、防災や治安、衛生面に関する要望が増加していること」などが挙げられた。
そこで、まちづくりの理念として掲げられたのは「人とつながるまち・セントラル関内
~歴史と文化の香る、次世代コミュニティの充実したまち~」。素案には、歴史や文化を生かしながら「歩いて楽しいまち」にすること、クリエイターをはじめ、まち全体がクリエイティブになっていく「クリエイティブタウン」構想などが盛り込まれている。
後半には、できたばかりの『災害時行動ガイド』をお披露目! 公衆トイレや公衆電話の場所などが記載されているマップ、主に帰宅困難者に向けた行動指針を掲載。現在まちづくり振興会の会員店舗を中心に配布している。
横浜が舞台! 映画『ラプソディ・ラプソディ』
二つ目のトークは、地域の団体が多く企画・運営に関わっている映画『ラプソディ・ラプソディ』について。ロケは全て横浜で行われ、関内地区でも、企業をはじめ地域の方が協力し、撮影場所の提供や、出演をした。
監督の利重さんは「横浜は、どんなドラマも起きるまち。『そこに生きる人たち、みんなが主演なんだ』というテーマで映画を作っているので、いろいろな方にお声がけさせてもらいました。このまちだからこそ撮れる、それも生活の場で出会いがあるような映画にしたかったんです」と話す。
映画『ラプソディ・ラプソディ』は、横浜ブルク13、横浜シネマリンほか全国で観ることができる。
いつかこの風景を、日常に
今回、会場レイアウトを主に担当したオンデザインパートナーズの佐藤さんは「『かんないテラス』は路上活用実験として行われているので、今日のように実際に路上で飲食したり、地べたに座ることなどを体験してもらい、いつかこの風景が日常になったらいいなと思います」とイベントを振り返る。
また、関内桜通り振興会 事務局の後藤さんからは、関内桜通り振興会の新しいウェブサイトができたというお知らせがあった。関内桜通りに近接・隣接している店舗・事業者は加入でき、近接・隣接でない団体や個人の方も無料でサポーターとして登録できるようになったそう。
桜通りをはじめ、まちも人も、ゆるやかに変化していく関内地区。もっとこのまちを知り、未来の日常を想像し、まちづくりに関わりたいと思う一日だった。
取材・文・写真/小林璃代子(voids)
