「泰有社」物件に魅せられた人々を紹介する入居者インタビューシリーズ。
今回は泰生ポーチに拠点をおく、フロッグス株式会社の上島 洋さんにご登場いただきます。
入居の決め手は、建物の佇まい
「泰生ポーチ」が位置する関内は、いくつもの庁舎が林立する横浜の中心地だ。だが、2020年には横浜市庁舎の移転によって多くの空きビルが生まれ、サービス業は大きな打撃を受けるのではないかとも言われている。
“関内”というエリア全体に視野を広げ、「泰生ポーチ」の可能性や役割を考えていく必要があるのではないかと、立ち上げ時からの入居者のひとり、PRディレクションなどを手がけるフロッグスの上島さんは話す。
「入居の決め手となったのは、築50年のこのビルの佇まい、つまり見た目です(笑)。実際に入居してみると、関内の立地が想像以上に便利でした。会社の登記も横浜に移しましたが、法務局にも歩いて行けるし、必要なものはすべて徒歩圏内にある。そのぐらいここは横浜のまさに中心部なんです」
現在はカタチを変えて運営しているが、2年前まで泰生ポーチの1階に朝限定でオープンする小さなコーヒーショップがあった。上島さんもマスターのひとりとして協力していたという。
「1階で展開していた『Good Morning Coffee』の活動にも参加しました。株式会社NOGANさんと、横浜を拠点に活動する飲食系の方たちのネットワークから生まれたもので、日替わりマスターが朝8~9時にコーヒーを販売しました。ですが、この時間帯、勤め人の方たちが忙しなく通り過ぎていくだけで、なかなか盛り上がらず収束してしまったこともあり……。街を巻き込んでムーブメントにしていくことの難しさも感じました」
最後に今後の泰生ポーチについて語ってもらった。
「この3月から、防災ジオラマ推進ネットワークという一般社団法人の活動拠点を泰生ポーチに移しました。段ボールで自分たちの地域のジオラマを作って街を知ろうという活動を行っている団体で、僕がその代表理事をやっています。1階には学童保育の子供たちも来ますし、みんなで関内周辺のジオラマを作りたいですね。ジオラマって不思議な力があって、囲んでいる人たちが次々といろんなことをしゃべり出すんです。ぜひ、いろいろな活動に使ってもらって、街を盛り上げていけたらと思っています」」
PROFILE
上島 洋(カミジマ・ヒロシ)/代表取締役・マーケティングディレクター。東京大学教育学部卒業。大日本印刷(株)CDC事業部、ライブマーケティング(株)を経て、2010年、フロッグス株式会社設立。
取材・文・写真:及位友美(voids)
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